抗議の高さを知るのは今に始まったことではない

2009年2月13日 00:57:10

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稽古場を出て、帰り支度。
バイクに荷物を積み、メットをかぶり、キーをさし、手袋をする。
いつもそこに稽古場の建物を管理されている方が、
鍵を閉めにやってこられる。

その女性と、話す。
外灯一つの薄暗がりで、いろいろな話。
メットを脱ぎ、手袋を外し、バイクから降りた。

いつもありがとうございます、と、今日の別れをした。

稽古場に集まり、稽古をする。
可能な限り全てを話そうと思う。
許される限り全てを伝えたいと思う。
今のうちに全てを話そう。
劇団員に全てを話そう。そう思う。そして同時に正しく話そうと思った。

ぼくの知っていることや、経験してきたこと。
それらの話が、必要かそうでないかは、彼ら自身が判断すればいい。

バイクのエンジンをかけ、暗い道に乗り出す。
自宅までは、2分。帰宅してからしなきゃいけないことを思い浮かべる。
発熱・肩こり・花粉症・発熱・肩こり・花粉症、
今日は、寝ようか。それとも映画を観るか。
そんなことを思い、2分間。

帰宅するとコトバの奴がのんきにぼんやりしていた。
「ただいま」

そんなコトバの顔を見ていると、
まあ、いいか、仕事でもするか、と思う。
思ったけれども、能率が上がるかどうかは、別問題。
こんな夜は、さっさと寝てしまうに限る。
寝てしまうに限ることは分かってるけど、原稿用紙に、

抗議の高さ、と書いてみた。

いろんなことがうまく回らずに、数日イラつき、けれど、
それらの事ごとは原因も打開策も複雑怪奇。
一気にけりをつけてやるか、とコトバに宣言してみる。
一気にかたをつけるか、とコトバに笑ってみる。

ほうほう、と悟りきったような声をあげるコトバ。

抗議の高さ、ともう一行書いてみた。
稽古場の前で話した彼女のなんともいえない自然さに、この数日を救われた気がしたのも確か。