2006年9月7日 20:56:28

頭をクリアにしようと、
夜中、何も考えないようにしようと、
良質の睡眠をとれるようにしようと、

例えば、「MATRIX」を観てみたり、
例えば、「ナウシカ」を観てみたり、
例えば、「麻雀放浪記」を観てみたり。

しかし、マトリクスを見ればプログラムという
2進数の真実とヘーゲルの統合を考え、
しかし、ナウシカを観れば腐海の二律背反する真実と
真理を考え、
しかし、麻雀放浪記を見ればこれまでに犯した
罪の質量を計り、

コトバはいつでも、丸い目をして、
自分をじっと見る。
それは、自分がコトバを見る以上の目で、
コトバの目は、
自由をそのままに体現し、

飛翔という武器を持つものだけが持ちうる
あの自信に満ち満ちた輝きを発し、

何にも束縛されない独立独歩の精神を光り、

と、

コトバを眺めながらも、考える。

コトバを眺めながら、考える。

毎日のコトバとの対話。
毎日のコトバとの会話。

さて、キーボードから手を離し、
唯一の武器である万年筆を持とう。
青黒く濡れるインクは、
100万年という時間さえ飛び越える。
秒速30万kmという速度さえ超える。
色っぽく濡れ、
力強く濡れ、

この右手によって書かれる文字に命を与える。

さて、と。

コトバ、待ってなさい。