寝ようとするとコトバがやってくる

2009年10月10日 16:47:40

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なるべく規則正しい生活をしようと心がける。
何故か、と明確な理由があるわけでもなく、そこに強い意志があるわけでもない。
ただ、規則正しいほうが楽だからだ。ストレスが少ない。
夜は、適当な時間に寝ようと思う。
朝は、予定の有無に関わらず決まった時間に起きようと思う。
そうしていると体がそうなっていくものだ。楽だな、と思う。

とはいえ、そうはいかない日も多い。

コトバの奴がやってきて、邪魔をする。
横になって本を読んでいると音もなく飛んできて、顔の横に着地する。
やってきて何をするかといえば、取り立てて目的があるわけでもないようだ。
髪の毛をつかんだりくわえたりして遊んでいる。
それに飽きたら、顔の上を歩き始める。
さすがに顔を歩かれるのは困る。
爪が痛いし、くすぐったい。
こらこら、と押しやると、お腹の上を歩き回る。
のこのこと歩いたりシャツをくわえたりしている。

まぁいいか、と本を読んでいると、また顔のところにやってきて、遊び始める。
読書どころではない。
ひとしきり遊ぶと飛んでいく。
ぼくは眠りに落ちていく。そのまま深く朝まで眠れればそれでよし。
でも、なかなかそうはいかない。

真夜中夜中、コトバの奴がやってきて、お腹の上で遊んだり、
足の指をくわえたり、顔の横で羽を広げてばたばたしたり。
さすがに目を醒ます。

なぁなぁ、ちょっとあっちに行ってくれ、とゆっくりと押しやる。
押しやると飛んでいく。
そして、また何時間後か何分後か、こちらは夢の中、時間の感覚はない。
同じことが繰り返される。

まぁいいか、と思う。

朝、目を醒ますと、「にゃーにゃー」とお腹をすかせているコトバ。
餌を食べると、ぼんやりと外を見ながら、ぼんやりと眠る。
安心しきった顔で眠る。

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