●1587●『田辺元集』【近大日本思想大系23】『わが内と外なるヒトラー』『ヒトラー学入門』『世界をゆるがした十日間・上/下』漫画『世界の科学者』

2009年10月20日 00:13:23

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地球蝕を見ている夢を見た。
自分がどこに居るかは定かではない。
ただ、地球蝕を見ているということは、地球以外の場所にいるんだろうな、と夢の中で思った。
それがどこだろう、と考えながら地球蝕を見ていた。
ぼくが居るここと地球の間にあるものは何かな、と思った。

ぼくの見た地球蝕は、完全な蝕だった。
例えば、日蝕の時に宇宙から地球を見たときにも当然蝕が起きている。
けれども、それは月の影が地球に投影されているという感じだろう。

夢の中で、地球を消しているのは月だろうなと思った。
でも、月が地球を消しているとしたら、なんだかおかしい気がしていた。
完全な蝕が起きていた。
月よりももっともっと巨大な何かが、ぼくと地球の間に入り込み、地球を消していた。

あれ? 太陽はどこにあるんだろう?
明るい場所だった。空も明るかった。はっきりと地球が見えていて、ゆっくりと消えていった。
大陸がはっきりと確認できた。多分、地球にとても近い場所だろう。
ぼくは、地面に立っていた。空間に浮かんでいたわけではない。

そんなことをぼんやり思いながら、地球が消えていくな、と思いながらそれを見ていた。
そんな夢を見た。
そんな夢を見て、起きて、街に出た。いい天気だ。

本を読んだり、歩いたり、用事を済ませたり、歩いたり。

よく、夢を見る。というよりも、見た夢を案外正確に覚えている。
最近よく見る夢は、本に関係する夢。
本の中に入り込み、文字と文字の間で歩き回ったり、
何故かわからないけれど、泣きながら本を読んでいたり、
本に追いかけられたり、本と議論を交わしたり、
そんな夢をよく見る。

『田辺元集』【近大日本思想大系23】

(474)

『わが内と外なるヒトラー』佐々木基一

(287)

『ヒトラー学入門』平岡正明

(262)

『世界をゆるがした十日間・上』ジョン リード

(344)

『世界をゆるがした十日間・下』ジョン リード

(220)

漫画『世界の科学者』手塚治虫

最近読んだ本だ。
【近代日本思想大系】以外は、見沢さんが遺した本だ。
本部宮永邸で、見沢さんの遺した書籍のデータベース化が進められている。
劇団員が交代でやってきて、入力を進めている。

見沢さんの遺した本を整理しながら、面白そうな本があれば、持って帰り、読む。
ヒトラー関係の本が多い。たくさんある。
見沢さんの思想を形成した一端にヒトラーがいる。
それは、知っていた。

よし、少し詰めてみるか。と、ヒトラー関係の本を読み始めた。
幸いに見沢さんがたくさん遺してくれている。
それを順に読んでいけばいいんだ。
ヒトラーを読んでいる。

そして、少しずつ脚本を書き進めている。
今週中にはカタをつけなきゃいけないだろう。
はっきりと決められた締め切りがあるわけではないけれども、今週中にはなんとかだ。

「空の起源〜天皇ごっこ〜」見沢知廉という人物がひとつのキーワードになる。
どんな物語だろうか。
プロローグを書いた。
どうやら、物語と言えるなにかがあるような脚本じゃなさそうだ。
こうして書いている自分にも物語が生まれるのか、あるのか、言い切ることができない。
ただ、

一枚の、或は数枚の連続した画が、あるだけだ。

ぼくは、その画を見ながら、言葉を作るだけだ。ただそれだけだ。
脚本を書いてはいない。
演劇を書いているだけだ。ただそれだけだ。

理解者が、欲しい、と、見沢さんの声が聞こえている。
実はずっとずっと聞こえていた。何年も何年も聞こえていた。

強盗者だった。簒奪者だった。殺人者だった。嫉妬者だった。危害者だった。兇器者だった。
火災者だった。強姦者だった。号泣者だった。嘲笑者だった。殴打者だった。武器者だった。
なんのことはない。ぼくの話だ。

『田辺元集』【近大日本思想大系23】

(474)
編集・解説/中埜肇

カントの目的論
ヘーゲルの絶対観念論
種の論理の意味を明にす
種の論理の弁証法
キリスト教とマルクシズムと日本仏教
科学と哲学と宗教
生の存在学か死の弁証法か

「田辺哲学について」西谷啓治
「解説」中埜肇

年譜・参考文献