●818●『ヒトラー―ナチズムの誕生』『ナチスの発明』『銀河蒼茫』

2009年10月22日 21:36:24

写真



夕方、見沢さんのお母さんから電話があった。
見沢さんの遺品整理を進めている、と。
高木さん、こんなものがありました。
高木さん、こんなものがありました。

送りますね、と。

見沢さんのお母さんからの電話。
週に何度も電話で連絡をとる。
楽しい話をいつもたくさんする。

来週、お墓参りに行ってきますよ。
あの子の書いた日記が出てきました。
来月は公演です。また見沢さんの物語ですよ。
背広が出てきました。写真が出てきました。

今日の電話も、そんな話だった。
そんな話だったけれども、驚きのものが出てきた。
ぼくが興奮した。
お母さん、それはすぐに送ってください。

そう言った。

高木さんにすぐ知らせなきゃ、って電話したんですよ。

お母さんはそう言った。

見沢さんの遺したいろんなものを整理している。
たくさんの書籍、たくさんの衣類、たくさんの資料に写真、手紙に原稿。
劇団員が手分けしてデータベース化している。

最近読んでいる、ヒトラー・ナチズム関連の本は、見沢さんの本だ。

『ヒトラー―ナチズムの誕生』村瀬興雄

(429)

『ナチスの発明』武田知弘

(256)

『銀河蒼茫』野村秋介

(133)

見沢さんのお母さんと電話で話した一時間後、
またも電話。
ぼくに電話をかけてくる人は本当に限られている。
誰だ? と思い表示を見ると、ろくでなしだった。

最近連絡がつかないなあ、と思っていた、古い友人、ろくでなし。
ぼくのことを一番知っているだろう。
多分、一番何もかもを知っている。

高木さんかい?

と、いつもの声。
いつもの声で安心はしたけれども、内容がろくでもなかった。
ろくでもなさ過ぎて、笑った。

こないだ、なんかの雑誌で高木さんが出てるの見て電話しようと思ったら、
電話番号がわかんなくて。
そう言った。
携帯が壊れて電話番号がわからなくなった理由がろくでもなかった。
とても、書けない。面白すぎる。

電話番号がわからなくなっていたけれども、
誰だかに聞いてかけてきた。

ぼくの何もかもを知っている古い友人。
「じゃあ、また達磨ね。達磨はいいよ」

そう言って彼は、電話を切った。

見沢さんのお母さんからと、
ろくでなしからと、

二本の電話。
そんな一日。