●2359●『明治思想集』【近代日本思想大系30】『すべらない敬語』『地図だけが知っている日本100年の変貌』『それでもピサの斜塔は倒れない』『世界は分けてもわからない』『世界でもっとも奇妙な数学パズル』『眠る秘訣』『あらゆる本が面白く読める方法』『勝てる読書』

2009年11月9日 14:28:15

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読んでいながらアップしていなかった本があった。
ここ最近、こんな本を読んでいた。仕事で読んだ本が多い。美術系、建築系、数学系。
どんな分野の本も、案外心地よく読む。知らない分野の本は特にそうだ。
知らないことを知っていく快感と共に、

全ての分野が相互に近い概念をもっていることに驚いたりもする。
建築・美術・数学・歴史・思想・・・全てに通底する「思考法」が存在する。
それは、とてもわかりやすい概念であり、
納得せざるをえない説得力をもった観念であることに驚く。

それにしても、このあたりの本は、読みやすい。字も大きいし、活字も読みやすい。
一日3冊くらいは簡単に読める。
一冊が200ページくらいだと、1時間で読み終える。新書が大体そのくらいだ。
日本思想大系なんかの全集一巻は、上下二段組で500ページくらい。
文字数にすると、新書で、1ページ600字くらい。
全集一巻だと、1ページ1200字くらい。
総文字数にすると、新書一冊、12万字。全集一巻、60万字。
5倍近い文字数だ。
だからといって、全集一巻が5時間で読めるかというと、なかなかそうもいかない。
平均8時間くらいはかかっている。

とくに明治期の論文は時間がかかる。
「明治思想集」は、20時間くらいかかったと思う。。
文体が慣れない上に、漢字とカタカナで構成されていたり、
旧字だったり、難解だったりで、時間ばかりかかった。
とはいえ、一文字ずつ追う。一文字ずつ追わざるをえない。

『明治思想集』【近代日本思想大系30】

(491)

『すべらない敬語』梶原しげる

(201)

『地図だけが知っている日本100年の変貌』竹内正浩

(224)

『それでもピサの斜塔は倒れない』応用地質調査事務所

(222)

『世界は分けてもわからない』福岡伸一

(275)

『世界でもっとも奇妙な数学パズル』著/ジュリアン・ハヴィル_訳/松浦俊輔

(285)

『眠る秘訣』井上昌次郎

(232)

『あらゆる本が面白く読める方法』一条真也

(192)

『勝てる読書』豊崎由美

(237)

先日、友人から虎をプレゼントされた。
ぼく以外誰も立ち入ることのできない「ここ」に虎がいた。
寝そべっている虎を、冷静に見ていると案外に大きい。
その虎に右手の親指を食い千切られる夢を見て、起きた。

先日、ぼくだらけの夢を見た。
どこに行ってもぼくがいた。どこに行っても、と書いたけれど、正確には、砂漠だ。
砂漠の真ん中に「いろいろ」と「いろんなもの」があって、そこに、
ぼくが集まっていた。そんな夢を見た。

先日、扇風機の羽に貼ってある注意書きのシールになる罰を受けた。
どうしてそんな罰を受けたのかは、覚えては居ない。
扇風機のスイッチが入れられた。
羽に貼られたぼくは、ぐるぐる回った。そんな夢を見た。

先日、ずっと感じ続け、その感じたことを考え続け、けれども未だ言葉にならない観念を
生まれて初めて外部に発信した。それは、夢ではなかった。
一文字一文字注意深く発信してみた。
けれども、とてもとても言葉にならなかった。事実だ。
それが言葉になって、言い切ることができるまで、また20年を過ごすのだろうか。

その観念は、巨大で、常に反転し、しかし、常にこのぼくと同じ大きさで、
そうはいってもとても巨大で、常に行き来し、
どんなアプローチをすればいいのかもわからない、そんな観念だ。
そこに近付くために仮説を立てる。
今立てている仮説のキーワードは「一人」。

一人、という言葉から世界を創ることができるか。
世界、は、演劇、と、言い換えてもいい。

がたがたの睡眠周期を乗りこなそうと、なかば投げやりに本を読む。
睡眠が果たして人間に必要かどうか、実験をしているようだ。
気絶と睡眠が別のことだとは、わかった。
けれども、死と睡眠が、別だとは合理的にわかったことはない。

夢ばかりを記憶するようになった。
昔からその傾向はあったようだけれども、
ここ最近、目覚める前に見ていた夢は、ほぼ完全に覚えている。
起きた後、コーヒーを飲みながらそれを忠実に再現することができる。

面白かったり、つまらなかったり。

寝て見る夢、起きて見る夢。
最近よく見る夢がある。とてもここでは書けないけれども、よく見る夢がある。

今日も本を幾冊か読み終え、
今日も一文字本を読み、
今日も舞台を考え続け、
今日も巨大な観念に振り回され、
今日も眠りを制御できず、
今日もまた、ぼくだけの言葉を口にする。

いや、叫ぶ、か。

真昼間、ぼくだけの言葉を、叫んだ。

『明治思想集」【近代日本思想大系30】

(491)
編集・解説/松本三之介

「大坂遷都の建白書」大久保利通
「立憲政体に関する意見書」大久保利通
「立法・行政に関する建言書」木戸孝允
「憲法制定の建言書」木戸孝允
「内政充実・地租軽減に関する建言書」木戸孝允
「敬天愛人説」中村正直
「『西国立志編』序跋」中村正直
「自由之理序」中村正直
「開化ヲ進ル方法ヲ論ズ」津田真道
「賊説」西村茂樹
「人生三宝説」西周
「兵家徳行」西周
「国体新論」加藤弘之
「人権新説」加藤弘之
「民権自由論」植木枝盛
「民権自由論二編甲号」植木枝盛
「人民ノ国家ニ対スル精神ヲ論ズ」植木枝盛
「救民論」小野梓
「権理之賊」小野梓
「余ガ政事上ノ主義」小野梓
「読加藤弘之君人権新説」馬場辰猪
「日本人」陸奥宗光
「面壁独語」陸奥宗光
「教学大旨」元田永孚
「教育議」伊藤博文
「教育議附議」元田永孚
「憲法意見」井上毅
「漸進主義」福地桜痴
「史論」福地桜痴
「辟易賦」成島柳北
「昔かたり」成島柳北
「必ズ公明正大ナラン」成島柳北
「雑録子タルモ亦難シ」成島柳北
「偽民権論」末広鉄腸
「王権ノ用方」末広鉄腸
「人爵ハ天爵ニ若カズ」末広鉄腸
「小説総論」二葉亭四迷
「政教新論」小崎弘道
「日本開化之性質」田口卯吉
「自由略論」大井憲太郎

解説/松本三之介

参考文献・年譜・著者略歴