コトバの奴がわーわー大騒ぎ

2010年2月23日 22:14:02

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象の鼻みたいにくちばしが伸びていた。
昨年末から、梟屋さんに行こう行こうと思いつつ、
「一月には行きますから」とお店には伝えながらも、時間が取れず、延びに延び、
ようやく先日行ってきた。

朝起きて、コトバの奴を餌でつって捕まえて、移動用のケージに入れた。
小さなかごの中でこれからのことを思ってか、暴れに暴れ、
うーうーと唸り声をあげて怒っている。

車で片道一時間。
車の揺れは相変わらず苦手なようで、梟屋さんに着いた時には、
体を小さくし、すっかり大人しくなっていた。

いつも元気な女性店主が笑顔で出迎え。
「コトバちゃん、元気だった?」と声をかけてもらうも、
コトバの奴は不機嫌極まりない。

女性店主は、慣れた手つきでコトバを抱え、タオルでくるくる巻いてしまう。
顔を包まれ、片足ずつ出されて爪を切られる。
パチン、パチンと伸び過ぎた爪が切られていく。
そのたびにコトバは、わーわーと大騒ぎ。
大騒ぎしても、タオルにつつまれどうしようもない。
爪を切られたあとは、電動ルータで削られていく。

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「高木さんは、忙しくてあまり来れないから、切れるだけ切りましょう」

と爪を短く整えていく。
その会話が聞こえたからか、コトバの奴はすっかり観念し、されるがまま。
爪が終るとくちばしだ。
タオルから顔を出されて、またも伸び過ぎたくちばしをパチンと切る。
そして、電動ルータで削られていく。
観念したコトバは目を閉じ、時間が過ぎるのを待つのみ。

爪のくちばしの手入れが終ると、
コトバの体のあちこちを触られて、「よし!」と言われた。
肥満でもなく、筋肉もあるようだ。
羽の調子もいいようだし、一先ず安心。
なくなっていたコトバ用のサプリと餌を注文し、予定を終了。

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この日は、梟屋にたくさんの方が来られるようだった。
ぼくが行った時にも先客の梟が。そして、コトバの手入れが終るころに次の梟が。
それぞれ飼い主に連れられてやってきた。

みんなどんな生活をしてるんだろう。
どんな環境で生活してるんだろう。
興味がわく。ただ、とてもかわいがられていることは、その雰囲気でわかる。

手入れが終ったコトバは、元気を取り戻し、うーうー唸っていた。
帰り道もコトバの苦手な車。車中一時間。
帰宅して、ケージを開けてもなかなか飛び出さない。
車の揺れで疲れたか、体を小さくしてちょこんと座ったまま。

「さあ、着いた。お前の部屋だ」

そう言うと、きょろきょろと辺りを見回し、
ようやく安心したのか、勢いよくいつもの止まり木に飛び上がった。