『絶対の宣伝〈2〉宣伝的人間の研究ヒットラー』『昭和右翼史』『雄羊』『空想科学が止まらない』『空想非科学大全』『坂の上の雲〈1〉』『機長からアナウンス』『機長からアナウンス第2便』

2010年5月6日 16:49:47

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ゆるやかで大きな着想がどっかと腰をおろした。
なるほど、こんな感覚は初めてだ。速度の無い着想か。
これまでのように走査線が光り輝き縦横にリンクしながら走るという覚醒ではなく、
大きな大きなテーマに全身を包まれているという感じか。

その大きさに身を任せてみる。
上演のことや稽古のことを考えずに言葉と向き合ってみる。
そんな脚本を書いている。

演劇は、消え去った。あの日、演劇の「グッドバイ」という声を確かに聞いた。
そう、確かに聞いた。「さよなら」と言わずに「グッドバイ」と言った。
「じゃあ、またね」とも言わなかった。

ぼくは、お前を狙わなければならなくなった。
或いは、お前を担わなくてはならなくなった。

さよなら、演劇。
悔しさと寂しさと優しさをまぜこぜに。
さよなら、演劇。
インモラリストの最後の言葉は、「諾」

正確に書こうとすればするほど、言葉は抽象される。
伝えようとすればするほど、あまりの伝わらなさに引き金をひいてしまう。
しかし、伝えることにどれほどの価値や意味があるか。
理解されることにどれほどの意味や価値があるか。

なぜ、伝えようとするのか。
なぜ、理解されようとするのか。
さよなら、演劇。ぼくは、極上の、けれども、ゆるやかな破壊者だ。

お前を狙う。

なぜ伝えようとするのか。伝わることに意味があるのか。繋がることに意味があるのか。
そんなことに価値があるのか。なぜ理解を望むのか。さよなら、演劇。

こうして書くからには、一字一句正確でなければならない。
必要なことを書き、不必要なことは一切書かない。
そこに抽象も具体もない。形而上も形而下もない。自分以外、誰も、いない。

いるはずがない。

ぼく以外の誰かがいるはずがない。論理的帰結。
なるほど、「グッドバイ」か。

『絶対の宣伝〈2〉宣伝的人間の研究ヒットラー』草森紳一
『昭和右翼史』庄田周平
『雄羊』ジャック デリダ
『空想科学が止まらない』柳田理科雄
『空想非科学大全』柳田理科雄
『坂の上の雲〈1〉』司馬遼太郎
『機長からアナウンス』内田幹樹
『機長からアナウンス第2便』内田幹樹