展示という表現

2010年8月27日 20:43:17

展示という表現

多視点から『見沢知廉』を表現しようとした企画だった。
8月23日、故見沢知廉の誕生日。その日、一日だけの試み。
映画、言葉、演劇、展示という4つの表現方法による人生の再現、或いは解釈。

そのなかの一つ、展示という表現はぼくの中にその方法論をもっていなかった。
一年かけて、たくさんの美術館に足を運んだ。博物館にも記念館にも。
どんな方法があるのか、可能性はどうか、或いは展示という不可能性はどうか。

元来、そんな場所が大好きだ。美術館、博物館、記念館。
旅行に行ってそんなのを見つけると必ずのこのこと入っていく。
この一年の間にも全国たくさんのそんな場所に踏み入れた。

いい展示もあれば、どうしようもない展示もあった。

見沢さんが遺したたくさんの資料。
それらを丹念に一つずつ精査していった。
そうして展示するものを決定していった。
ぼくの主観だけの展示だ。それでいいと思っていた。今も思っている。

主観的な展示でなければ力がない、そう思っている。

映画、言葉、演劇、展示という4つの表現による『見沢知廉』

【撮影・ブローダーハウス】