『落語の聴き方 楽しみ方』『古典落語100席』『日本語と時間』

2011年2月14日 23:02:00



思った通りだ。
ここ数日フラッシュし続けていた画や言葉や観念がリンクした。
思った通りだ。もうできた。何もかもが見えた。
オープニングからエンディングまでできた。完全な画が出来上がった。
思った通りだ。こうなると思っていた。くそっ、

退屈だ。

『落語の聴き方 楽しみ方』松本尚久
『古典落語100席』立川志の輔
『日本語と時間』藤井貞和

内部をシャットダウンする。思索上と思索下の間に位置をとる。
予想していたとはいえ、こんなにあっさり退屈がやってきた。

「俺たちに明日はない」を観た。
あんなふうに生きたいと思ったものだ。そして、ああやって死ねたらいいと思っていた。
「明日に向かって撃て」を観た。
あんなふうに生きたいと思ったものだ。

ぎりぎりの場所に位置を占め、映画を観た。
雪か。雪の景色は好きだ。多分、その落下速度がその感覚を喚起させるのだろう。

雪の景色が好きだ。

だが、

退屈だ。

唯一、

ぼくだけの小さな言葉の手をひき、その顔を見詰め、対話することに喜びを感じる。
ぼくの言葉との対話は、新しいイメージを引き連れてくる。新しい物語を創造させる。

その価値ある時間をいつまでも、と思うも、時間の有限性にぼくは、屈服する。