『暴走家族は回り続ける』『美女と魔物のバッティングセンター』『浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理』『なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか』『せいめいのはなし』『美しい日本のしきたり』『世界に正しく伝えたい!』『お金持ちじゃなくてもボートは買える!!』

2012年7月18日 22:07:33



『正義の人びと』
カミュ、よくこんなタイトルをつけたもんだ。原作を読めば読むほど、そう思う。
しかしまあ、正義ってなんかね。
正義を理解しようと反対語を調べた。どうやら、「不義」という言葉らしい。
いや、しかし、それじゃ、反対概念にはならんのじゃないのかね。
「正義」を単に否定しただけじゃん。それに「正義」の語源もはっきりせん。
正義と言う語が、人間社会の中から自然発生的に生まれたのならば、「正義」が必要とされた時代もあったのだろう。
今は?

正義が安売りされてないか。
正義が誤解されていないか。
正義によりかかってないか。
正義を家畜化しないないか。
正義で安心を贖ってないか。

正義の仮面の大行進。世論に乗っかり大行進。西へ東へ群れに群れての大行進。
群れた時点で正義は死んじまう。正義が死んだことに気が付かず大行進。

群れたら終わりなんだよ!
群れれば群れるほど君たちは口が悪くなる。汚い言葉を使い、群れられないそれを攻撃する。
群れれば群れるほど君たちは強くなったと勘違い。力の行使も正義だと。徹底的。
それが本当に正しい行為か。それが正義か。

君の頭、君の目、君の胃、君の足、君の手、そんな、それらの結び目が
君と君の生の腐敗を結び付けているものを通して、だから人間なのではないのか。
否! と言うなら、君が君足らんとする結び目を見せてくれ。
それができないなら、虚飾に塗れた、優しさや思いやりの大行進をやめるべきだ。
それは、未来の君に対する冒涜だ。

生は、芸術家だけのものだ。
死もまた、芸術家だけのものだ。

四の五の言うな!

『暴走家族は回り続ける』木下 半太
『美女と魔物のバッティングセンター』木下 半太
『浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理』青柳 碧人
『なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか』クリスティアン・ヘッセ
『せいめいのはなし』福岡 伸一
『美しい日本のしきたり』池坊 保子
『世界に正しく伝えたい!』荻野 文子
『お金持ちじゃなくてもボートは買える!!』小笠原渉