『ヴァン・ゴッホ』『物理学、まだこんなに謎がある』『現代語古事記』『神曲 煉獄篇』『天皇家の“ふるさと”日向をゆく』

2012年7月22日 20:54:46



昨年から毎月一回開催している『劇的読書会』
今月で10回目を迎える。
参加者は、みな忙しそう。忙しくても時間をやりくりして参加される。

プラトン『ソクラテスの弁明』から始まり、
今は、九鬼周造『「いき」の構造』
どちらの本も、ぼくが以前読んで感銘を受けたり、考えさせられた本だ。

特に、現在読んでいる『「いき」の構造』。
あんなに面白く、そして、個人の観念が一般化されていく過程が読みやすい本はない。
そう思ってきたのだが、どうも現代の評価は低いようだ。

だからこそ、と、テキストに取り上げた。
あらためて読んでいくと、新しい発見があったり、九鬼の顔がまざまざと浮かんだりする。
その『「いき」の構造』もあと少しだ。あと数回で読み終えるだろう。

さて、次は何にするか。
と、参加者に希望の本を募っている。いくつか候補もあがってきた。
最終的な決定はどうするか。なんとなくだが、基準といえば、基準もある。

「いい本らしいが、どうしても手が出ない・・・」
「いつか読みたいとは思っているけれど、一人だと挫けそう・・・」
「以前読んだけど、あらためて皆で読んで、いろんな解釈を聞いてみたい・・・」

と、なんかそんな感じだ。そして、あまりに長いものはNG。
半年(6回)くらいで読み切れるものが理想。長くても10回〜12回だろうか。
候補にあがっているものは、大体それらの基準に合っている。

『「いき」の構造』を読み切り、また次の思想に進む。
みなで進む。それはやはり楽しみなことだ。読書は一人っきりのものだ。
もちろんそうだが、こうしてみんなで読む、というのもまた別の味わいがある。

『ヴァン・ゴッホ』アントナン アルトー
『物理学、まだこんなに謎がある』小谷 太郎
『現代語古事記』竹田 恒泰
『神曲 煉獄篇』ダンテ
『天皇家の“ふるさと”日向をゆく』梅原 猛