『アルマジロ王』『女には向かない職業』『皮膚の下の頭蓋骨』『秘密』『カラット探偵事務所の事件簿 2』『六つの手掛り』『死をポケットに入れて』『町でいちばんの美女』『勝手に生きろ!』『ありきたりの狂気の物語』『さよならドビュッシー 前奏曲要介護探偵の事件簿』『魔女は甦る』『ハイデガー拾い読み』『歴史を考えるヒント』『裁判百年史ものがたり』『すらすら読める! 英語対訳・幕末維新史』『超時空自衛隊』

2012年9月18日 23:34:18



時間を忘れるほど夢中になって読んでいる。
出かけた先の書店で贖い、それから寸時を惜しんで読んでいる。
続きを読みたい、次はどうなる、どきどきわくわく、と読んでいる。
その作家のこれまでの作品を楽しく読んできたから、これもきっと面白いだろうと思った。
その通り、今夢中になって読んでいる。
小難しく考えることもなく、メモをとったり、関連概念をひいたりすることもなく、
ただ、続きはどうなるんだ、と楽しく読んでいる。
読書、というものに出会った小学生の頃の感覚がよみがえる。
そうだ。
当時もこうして夢中になって読んだんだ。
思想書のように歴史と観念の迷路の中を進むこともなく、
哲学書のように言葉の意味を二重にも三重にも推量することもなく。
そうだ。こうして夢中になって読める本に出会えることは、やっぱり一つの人生の楽しみだ。
その一冊の書物が、この身に何を与えてくれるのかどうかなど関係なく、ただ読むことが楽しい。
この本をきっと売れるだろう。売れているのだろう。話題の本になるだろう。実際に今、そうかもしれない。
だって、読むことの楽しさを教えてくれる。
たくさんの本を読んできた。今もきっと僕以外の多くの他人に比べたら僕は、たくさんの本を読んでいる。
そして、たくさんの物を書いてきた。今も多くの物を書いている方だろう。
だから、だ。わかるんだ。
一読すればわかるんだ。その作家が嘘を書いたり、読者の受けを狙ったり、金勘定をしたり、ということが。
そんな文章はすぐにわかる。嘘はばれる。
受けを狙った文章は面白くもなんともない。
金の匂いは嫌悪しか読ませない。
今、楽しく読書の楽しみを楽しんでいる。

『アルマジロ王』島田 雅彦
『女には向かない職業』P.D.ジェイムズ
『皮膚の下の頭蓋骨』P・D・ジェイムズ
『秘密』P・D・ジェイムズ
『カラット探偵事務所の事件簿 2』乾 くるみ
『六つの手掛り』乾 くるみ
『死をポケットに入れて』チャールズ・ブコウスキー
『町でいちばんの美女』チャールズ ブコウスキー
『勝手に生きろ!』チャールズ ブコウスキー
『ありきたりの狂気の物語』チャールズ ブコウスキー
『さよならドビュッシー 前奏曲要介護探偵の事件簿』中山 七里
『魔女は甦る』中山 七里
『ハイデガー拾い読み』木田 元
『歴史を考えるヒント』網野 善彦
『裁判百年史ものがたり』夏樹 静子
『すらすら読める! 英語対訳・幕末維新史』木村 幸比古
『超時空自衛隊』遙 士伸