読み続け、書き続け、直し続け、考え続け、打ち合わせし続けた2週間

2013年4月6日 01:53:09

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今日の、この真夜中までに、脚本以外のあれやこれやにカタをつけようと予定していた。

どうなることかと思っていたが、予定通り、終わらせた。

2週間前にこうなるだろうな、と思っていた真夜中を、今、その通りに過ごしている。

明日から稽古が始まる。
稽古が始まる前日の真夜中はいつも、こんな真夜中だ。
脚本を読み返し、言葉と戯れる。
もう何か月も前に、何年も前に、「あっ」とスパークしたイメージが、
今もあるかどうか静かに真夜中を過ごす。

「あっ」とスパークしたあの日の画は、今もまったく変わらずにある。
「まったく変わらずに」だ。
画は、膨れ上がることも、減少することも、右や左に色目を使うこともなく、
スパークした瞬間とまったく変わらずに、ある。

当たり前の事だが、やはり、安心する。
間違っていはいない、と安心する。

脚本に目を通す。そこに俳優の姿は、まだ、ない。
ごそごそと稽古に必要なものを用意しながら、言葉と戯れる。

コトバがやってきて、「なにしてるの?」とのんきに聞いてくる。

「明日から稽古なんだ」

「へー」

「1か月の稽古。どうなるかな」

コトバは、不敵な笑みを浮かべ、飛び去った。