2013年12月24日 00:10:42

一言の言葉を探すのに、

一行のセリフを語るのに、

闇にわずかな光を灯すのに、

こんなに近くにいるのに、

あれだけの時間を過ごしたというのに、

ただそこに立つだけなのに、

ただそこに居るだけなのに、

目を開けるだけなのに、

耳をすますだけなのに、

手を差し出すだけなのに、

手を握り締めるだけなのに、

なんて時間がかかるんだ。

『雀蜂』貴志 祐介
『「絶倫」で読む日本史』岡村 青
『神戸25メートルの絶望』西村 京太郎
『80時間世界一周』近兼 拓史
『眠れないほど面白い『古事記』』由良 弥生