『1968年』絓秀実

2007年3月1日 23:44:44

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仕事机の上に、本が積んであります。
読もう、読まなければ、って本群です。
まあ、思想系が多いかな、という感じです。

後は、見沢知廉さんの著作が全種。

40冊くらい、積んであるのかな。

読みきらないうちに、次の本が積まれていきます。

先日、鈴木邦男さんに紹介された本。

『1968年』
絓秀実

今日、この本の著者が出演するイベントに行くために、
一気に読みました。

「先進国に同時多発的に起こった多様な社会運動は、
日本社会を混乱の渦に巻き込んだ。
その結果生まれたウーマン・リブ(→フェミニズム→男女共同参画)、
核家族化(=儒教道徳の残滓の一掃)、
若者のモラトリアム化(→「自分さがし」という迷路)、
地方の喪失(=郊外の出現)、
市民の誕生と崩壊、
「在日」との遭遇などの現象は相互に関連しながら、
現代社会の大きな流れを形作っている。
前史としての“60年安保”から、
ベ平連や全共闘運動を経て三島事件と
連合赤軍事件に終わるまでの“激しい時代”を、
新たに発掘した事実を交えて描く現代史の試み。」

読みやすいですよ。

カタカナ語が多いのですが、
どんどん読めます。
左翼用語がばんばん出てきます(笑)

昭和の一時代を目の前に見るように、
そして、
その奥の分析力の確かさ。

一つの出来事に対する緻密で冷徹な解釈。

確かに、この一年が、あった。

イベントでの話を聞きながら、
当時を生きた彼らと、
今、目の前で話す彼らをトレースする。

目は、生きているか。
言葉は生きているか。

著者の絓秀実さんにサインを頂き、

よし!と、
自分の道を確かめる。