『アメリカに問う大東亜戦争の責任』長谷川 熙

2007年10月1日 23:18:13

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公演が終わり、
先日久しぶりに劇団再生制作部の皆と会う。
それぞれが、それぞれ思うことのあった公演ではなかったか。
得ることのあった公演ではなかったか。
次につながる何かを得た公演ではなかったか。

自分の生活もようやく軌道を取り戻し、
自然な形で読書に親しめる安定を取り戻し、
目の前に積まれた数十冊に笑みを送れる余裕を取り戻し、

今日は、紹介されて読んだ一冊。
一水会代表の木村三浩さんからの紹介。

『アメリカに問う大東亜戦争の責任』
長谷川 熙

普通に書店で入手でき、
最初に言います。
良書です。
改めて人間が生きて歴史を刻むのは
生命の数だけ視点があるということ。
そして、そのどれもが真実であるということ。
記録されたものも
記録されないものも、真実。

帯を紹介!
「戦時中の《竹槍少年》戦後、新聞記者になり、
こんなアメリカ兵の証言に出会って、立ちすくむ。
《偵察隊は一人の日本兵を捕虜にし・・・
捕虜は軍曹の前に引き立てられた。
『俺はこいつを殺せないよ!やつは捕虜なんだ』
『ちぇ、戦争だぜ。野郎の殺し方を教えてやらあ』
偵察隊の一人が日本兵に煙草と火を与えた。
煙草を吸い始めた途端に、日本兵の頭部に腕が巻き付き、
喉元が
『一方の耳から片方の耳元まで切り裂かれた』のだった》」

とても素直な本です。
正直な言葉の数々。

体験しなかった者が、
それを体感することの難しさ。
本書は、それを非常に理想的な形で見せてくれる。