『素数に憑かれた人たち』著/ジョン・ダービーシャー_訳/松浦俊輔

2007年10月18日 21:54:43

写真

目標と目的を持って、
来年一年をかけての読書。
そして、その次の年から数年の読書計画まで、
はっきりとある。

というか、先日、それを決めた。

と、読書を堪能してて、
その目標と目的に一直線に進むつもりなのに、
なぜか、それ以外の本が割り込んでくる。
それは、信頼する人からの紹介であったり、
友人の一言であったり、
どうしようもない欲求であったり。

『素数に憑かれた人たち』
著/ジョン・ダービーシャー_訳/松浦俊輔

この本も割り込んできた一冊。
どうしてもどうしても読みたくて、
その欲求に勝てずに一気に読んだ数学関係の一冊。

1995年にワイルズによりフェルマーの最終定理が解かれ、
次の標的になっている問題が、リーマン予想。
それに取り組んできた数学者達の物語。
リーマン予想は、素数の分布に関する予想。
なので、高木の大好物の素数が沢山出てくるし、
それに取り組む数学者達の苦悩と絶望と歓喜。
150年にわたる数学大河。

一気に読める面白さ。

このHP「高木ごっこ」にもたくさんの素数が出てきています。
素数の不思議とその存在の不思議。
素数から派生する数々の証明と反例。
素数という性質の面白さ。

さて、数学書です。
が、難しくは書かれていません。
リーマン予想、ゼータ関数なんかを丁寧に説明しています。

ということで、
一旦頭を数学にしたので、
また、思想に戻ることにします。