『牌の魔術師』阿佐田哲也

2007年10月20日 02:45:04

写真

あれやこれやと忙しい中、
読書の時間をひねり出す。
こういう多忙な時の方が読書が進んだりするのも
何故か真実。

移動の数分・数十分、
食事の数分、
歯を磨く数分、
休憩の数分。
それらを足せば、相当な読書が出来、

『牌の魔術師』
阿佐田哲也

これは、そんな時間の隙間のもっと隙間を利用して読んだ一冊。
頭を切り替えるのに、
クールダウンさせるのに、
テーマ読書本流からちょっと離れた一冊。

麻雀小説。
5回目くらいかなあ、読むのは。
アニメのように絵が目の前に浮かび、
冒険小説のようにどきどきし、
推理小説のようにその謎解きにわくわくし、
純文学のように登場人物に感情を重ねる。

麻雀小説。
そんないろんな要素の詰まった、
高木に必要な本の一冊。

「終戦間もない、昭和二十年代。
巷では、驚異的な技術を誇るプロのイカサマ師たちが、
その悪魔のような腕を競いあっていた。
“二の二の天和”、
エレベーター、ガン牌、三色爆弾、切返し…。
「麻雀放浪記」の坊や哲と、
“牌の麻術師”たちとの息詰まる死闘の数々。
麻雀の面白さ、
勝負の醍醐味を味わい尽くせる不朽の名作が、
今、時代を超えて新装刊。」

本当にわくわくどきどきの絵巻物。

日が変わった。
10月20日か。
14年前の今日、野村秋介氏が亡くなられた。
朝日新聞、そして報道の全て。

変わっただろうか。

天皇弥栄