『生存―LifE』『告白―コンフェッション』著/福本 伸行_イラスト/かわぐちかいじ

2007年12月25日 00:06:01

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ごそごそと細かい仕事を片付けていく。
来年に向けて、考え始めておく事を考え始める。
頭の中にメモをとり、
気が早いと言われようが、
数ヶ月或は一年先の仕事の関係で数件のメールを送る。

今年中に片付けなければならないことは、
特にはないが、
今日中に片付けたいことはたくさんある。

小さい頃からそうだった。
今日という時間と一年先という時間を重ね合わせて考えていた。
それは、
今という瞬間から今日が終わる数時間先と、
今日という日から、一年先までの300幾日が
同じように感じられていた。

その感覚は、今は、数時間と残りの人生全てをぴたりと
重ねている感じだ。

その相似性或は合同性が
何を意味し、有益なのか無益なのかさえ判断できないけれども、

常に付きまとう2律。

『生存―LifE』
著/福本伸行_イラスト/かわぐちかいじ

二つの才能が重なった漫画。
この『生存』は、以前に(多分一年位前かな)読んだ覚えがある。
こうやって文庫になり、
改めて手にした。

福本伸行は、
『アカギ』『天』に代表される麻雀漫画、賭博漫画の第一人者。
その作品は、まさにドラマであり、ロマン。
「赤木」しかり、「天」しかり、
その魅力溢れるキャラクタは
いとおしい程の憧れと夢が詰まっており、
麻雀大会でメンバが集まると、
必ずと言っていいほど、
彼の描く漫画の中の登場人物の話になる。

かわぐちかいじはあの『沈黙の艦隊』の彼。
その後も、『ジパング』『太陽の黙示録』と
大作を物にしつつある。
思想とロマンをその両腕に抱いた作品を発表し続けている。

その二人が、この2作を世に問うた。

それは、何を意味するのか。


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『告白―コンフェッション』
著/福本伸行_イラスト/かわぐちかいじ

両作品を貫くのは、
死を身近に見つめ、感じ、生きるという、人生。