『ENEMIGO エネミーゴ』著/谷口 ジロー

2007年12月29日 01:50:59

写真

さて、ばたばたと忙しく、ばたばたと金も出て行く。

朝、服を着ることがどうにも面倒くさくなり、
その面倒さ加減は、経験したことのない振幅で、
赤いジーンズを投げつけてしまう。

裸になって、
服を着ることの根拠を羅列していく。
10いくつ数え上げて、
そのことに納得はしないけれども、

やっぱり、服を着ないと仕方ないのか・・・と、
諦めてしまう。
服を着なければならないことの恥辱。

予定の時間を遅れる事はなかったけれども、
道中、意思に反して服を着たことの恥辱と屈辱に
どうにも不機嫌。

『ENEMIGO エネミーゴ』
著/谷口ジロー

子供の頃になりたかったものの一つに武士がある。
武士に憧れ、武士ごっこをしていた。
そして、小学の高学年に「ゴルゴ13」と出会う。
『芹沢家殺人事件』
今でもはっきりと覚えているあの衝撃。
入院していた弟の病室にあった本。
誰かが退屈している弟に与えたのだろう。
それを、病室でむさぼり読んだ。

武士をやめて、ゴルゴ13になろうと、
その時思った。

今でも、なりたいと、思う。

さて、『ENEMIGO エネミーゴ』は、漫画。
確か、中学生か高校生の頃読んだ覚えのある漫画で、
どきどきしながら読んだ思い出のある漫画。

これは、もちろんゴルゴ13とは違うけれども、
一つの憧憬の方向として近いなあ、と思った。

冒険活劇、ハードボイルド、劇画、
物語に奇を衒ったところがなく、
予定調和のようにまっすぐに想定される道筋をたどり、
故にごまかしが出来ない、
逃げのできない物語。

(実は)とか(本当は)とか(そういえば)という、
書けない脚本家がラストの一個前のシーンで使う「逃げ」もなく、
美学のない小説家が思いつきでくっつける伏線というわずらわしさもなく、

始まれば、こうやって終わる、という、
見事な調和を見せる漫画。

こんなのがすきなんだなあ、とあらためて感じ、
やっぱりゴルゴ13になりたいなあ、とあらためて思わせ、

怒涛の一日が終わった。