『近代思想の萌芽』【現代日本思想大系1】編集・解説/松本三之介

2008年1月3日 00:41:43

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新しいパソコンのセッティングを楽しんでいる。
これを機にHDD内の膨大なファイルを整理したり、
vistaの中を探検したり、
完璧なバックアップシステムを構築しようとしてみたり。

のんびりとした取り組み。

それはそうと、このパソコン。
OSは、vista business。
んで、既定のブラウザは、IE7。
タブブラウザになったようで、噂には聞いていたIE7。

これが・・・
バグだらけ・・・

マイクロソフトさん、どうにかしてください。
というか、ここまではっきりとしたバグを放置でいいの?
完全な再現性のあるバグ。
ヘルプを見ても、対応はでていない・・・

ということで、
これまで使っていたスレイプニルを使うことにしました。

さて、昨年の秋、始動し始めた読書プロジェクト。
コード名は「鈴木邦男」
その第二弾「現代日本思想大系」に突入している。

>高木さんに対しては、
>まず「31・超国家主義」と「4・ナショナリズム」を読めと勧めた。
>さらに、「32・反近代の思想」、「9・アジア主義」、「35・新保守主義」を勧めた。

以前、鈴木邦男さんが自身のHPの中でそう書かれた。
確かにその通り。
手元に鈴木さんからの手紙がある。
お奨めの本にチェックがしてある。

上のほかに、
「12・ジャーナリズムの思想」
「15・社会主義」
「16・アナーキズム」
「20・マルキシズム1」
「21・マルキシズム2」
「30・民族の思想」
「32・反近代の思想」
「34・近代主義」
あたりを奨められている。

けれども、これは性格だろう。やっぱり、一巻から読み始める。

『近代思想の萌芽』【現代日本思想大系1】
編集・解説/松本三之介

さて、第一巻を読み終えたのだけれども、
なかなか時間がかかった。
折り合いがつかなかったという感じか。
どんな本でも、読み始めて、
早い本で数ページ、
大体十数ページでその本との折り合いがついて流れにのるのだけど、
本書は、最後までつかなかった。

それは、難解だとか、つまらないとかでは、ない。
自分が読書をする上での道具の中に
その折り合いをつける道具をもっていなかっただけのこと。
具体的にどういうことか。
一つは、江戸期の文献に親しむための基をもっていなかったこと。
そして、当時の言葉を生活の中にもっていない。
ということか。

一文字ずつ追っていく。
内容があふれるように入ってくるのだけれども、
いつものペースが掴めず、時間がかかった。

しかしまあ、それはそれ。ここから始まる35巻。
第二巻は「福沢諭吉」。
これも折り合いが未だつかないまま、
がっぷり四つに組み。


解説「近代思想の萌芽」松本三之介

【分解と模索】
「自然真営道大序」安藤昌益
「放屁論後編」平賀源内
「稽古談」海保青陵
「無鬼」山片蟠桃
「蘭学事始」杉田玄白

【覚醒と構想】
「夢物語」高野長英
「慎機論」渡辺崋山
「混同大論」佐藤信淵
「感応公に上りて天下に当今の要務を陳ず」佐久間象山
「時事を痛論したる幕府へ上書稿」佐久間象山
「書簡六通」吉田松陰
「遣米使日記」村垣淡路守
「国是三論」横井小楠
「隣草」加藤弘之
「日記」勝海舟

【新思想の萌芽】
「維新前の洋学者たち」今泉みね
「西語解」西村茂樹
「死刑論」津田真道
「拷問論」津田真道
「妻妾論」森有礼
「真政大意草稿」加藤弘之
「百一新論」西周