『人間の運命』第4巻・出発/芹沢光治良

2008年3月11日 22:01:41

写真

劇団の孤独を、見た。

創造の果てにある孤独を、見た。

目の前で繰り広げられた、たった数分の、永遠。

一枚のレコードをかけてくれ。
そして、一冊の本を。

かなうなら、ここにあの拳銃を。

創造そのものになりたい、と痛切に思った。
思想そのものになりたい、と熱烈に思った。

書くか、読むか、死ぬか、
創造の果てにあるのは、

結局それしかないじゃないか。