●最近読んだ11冊●【よりみちパン!セ】

2008年3月20日 01:23:07

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雨の中、読書をし続ける自分を
360°多点から観察してみる。

雨。

3月19日の雨。
生まれて、14902日目にして、
初めて聴く、この雨の音。

その音を一番良く聴くために、
窓の開け量を微調整する。
少し開けて、机に座り本を読む。
また、少し調整して、本を読む。
30分かけて、偉大な雨の音を捕まえる。

しかし、まあ、本ばかり読んでいる。
今日読んだのは、7冊。
今月に入って読んだ本を数えてみる。
タイトルにして39。
冊数にして、46冊。

月末までには、50冊くらいいくんじゃないか。

雨の音は、夜になるにつれて、
その偉大さを増していく。
真夜中。

気温が下がってきたのけれど、
その音を聴き続けるために、
窓は、開いたまま。

この音を人工的に再現するのは、無理だろう。
数えられない一滴一滴が
この地球の地面、アスファルト、家々の屋根、
走る車、停まっている車、傘、木々、
そんな数え切れないほどの対象に、
ランダムに無造作に当たり、発し続ける音を。

どうすれば、その音を作る事ができるか考えてみる。
まず、一粒の音を作る。
それは、数グラムの水滴が、大地に当たり弾ける音。
その弾け方と地面の状態によって、
またいくつかの音を作らなければならないだろう。
一粒の音から派生する音だけで、数十の音を作らなければならないだろう。

そうやって、考え付く限りの組み合わせを作っていく。

その思考実験は、楽しくて仕方がない。
気温が下がり、音はし続け、
真夜中だ。

8冊目の本を手に取る。
こんなに読んでいる自分を観察している。

一人になりたいのだ。
一人に。

そう、結論を急ぐ自分がいる。

繋がりたいのだ、全てと。
そう結論を下したがる自分が居る。

同じことだ。
全てとつながるために、一人になりたい。
一人になりたいがために、全てを知る。
神様になりたい。

目の前に広がる途方もない大きさ恐怖したあの頃。

雨が、降る。
偉大な雨。

本を、読む。

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