ミックとコトバ

2009年6月22日 22:09:29

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以前、梟屋さんでお会いした方からメールをいただいていた。
「健康第一、健康第一、ふくろうと仲良し仲良し」意気投合。

コトバと同じ種類、アフリカオオコノハと暮らし、
ふくろうとの生活を楽しまれている様子。
ぼくみたいに、ふくろうしか友達がいない、という感じでもなさそうだ。
きっとたくさんの友人とふくろうの話をされ、ふくろう自慢をされ、
「ふくろうを飼おうよ」と喧伝されているに違いない。そんな方だった。
それは確かに羨ましい。

ここでは、コトバが天下と自由を手に入れ、
ぼくは朝起きると、「おはよう」とコトバのご機嫌を伺う。
餌を用意していると、コトバの奴は待ちきれずに襲ってくる。
髪の毛や肩に体当たりしてくる。寝起きのぼくは、「うーん」とやられてしまう。
帰宅すると、「ただいま」とコトバのご機嫌を伺う。
機嫌がいいときと悪いときは、半々くらいか。

さて、メールをいただいていた方のふくろう。
名前は、「ミック」
なかなか精悍な顔つきだ。

空気清浄機の風に乗って遊ぶのは、アフリカオオコノハの宿命か、単なる遊戯か。

ミックと日々暮らしながら、どんな顔をされているのか目に浮かぶ。
アフリカオオコノハ独特の多彩な表情に癒されたり、笑ったり、微笑んだり。
きっと、同じだろう。そして、きっといたずらばかりされているだろう。

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空気清浄機。コトバの奴もここが大好きだ。
煙草を吸うと、空気清浄機は煙を感知して「煙草モード」で運転を始める。
大きな音を出して、きれいな空気を大量に吐き出し始める。
その空気の出口でミックもコトバも、羽を広げ、これでもか、これでもかと

自由を我が物にする。
宇宙と言う宇宙を我が物顔で飛翔する。

ミックがいつまでも元気でいるよう、
コトバがいつまでも元気でいるよう、

素っ頓狂な彼らの顔を眺めながら、今日も原稿用紙を前にする。