『見沢知廉・男・46歳・小説家』という公演

2010年9月2日 00:52:41

公演を終えて、10日ほど経った。たった10日だ。
ずいぶんと昔のことのような気がする。
11月に迫った公演の脚本に追われ、
来年の企画の準備に追われ、来年の公演の準備に追われ、

何をそんなに焦ってるんだ

声が聞こえる。ぼく自身の声だ。焦ってる? ぼくが?
そんなことはない。じっくりとやってる。時間はたっぷりだ。
一つ一つやっつけて一段一段昇ってくんだ。

何をそんなに焦ってるんだ

ぼくの声じゃない。誰の声だ。焦ってやしない。
あれからたった10日か。本当に随分昔のことのようだ。
11月の公演『交響劇第二番嬰イ短調』
そのほとんどはこの頭の中にできている。
今回は久しぶりに作曲してみるか、と思っている。
時間が足らないのは分かっている。
でも、これまで以上に自分の時間を追い込んで、
自分の肉体を追い込んで、
自分の精神を追い込んで、
ぎりぎりまで追い込んでみたいとも思う。そうしたらまた見えてくることもあるだろう。

何をそんなに焦ってるんだ。

誰だ。何度も言わせるな。焦ってやしない。
これからの二ヶ月。徹底的に自分を追い込んでみる。
他人のことなんか知るか。
俳優がどんな方法論をとろうが、物語がどんな組み立てを望もうが、知ったこっちゃない。
ぼくは、ぼく自身だけを相手に物語に対する。

あれから10日か。
ただ、一つの公演が終った。それだけだ。


鈴木邦男さんの感想・・・『鈴木邦男をぶっとばせ!』

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