『昭和天皇伝説』松本 健一

2007年1月18日 20:32:48

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とてもいい一日でした。
ある方と電話で2時間近くを共有し、
その内容は、
面白く、有意義で、本当にいい一日。

その方の話に涙を流し、
その方の話に大笑いをし、

そして、
こんな若輩に協力してくれる。
感謝の念とその責任の重さを感じつつ、

『昭和天皇伝説』
松本 健一

言わずと知れた、松本さんの著書です。
名著の多い作家ですね。

『北一輝論』
『三島由紀夫の二・二六事件』
『「日の丸・君が代」の話』
『大川周明』
『思想としての右翼』

ぱっと思いつくだけでも、相当のものです。
多分、ほぼ全ての著書を読んでいると思います。

さて、本書。
まるっきり、そのままのタイトルです。
松本さんらしい、タイトルです。

「あの戦争を経て、
「神」から「ひと」へと変貌を遂げた昭和天皇とは
どういう存在だったのか。
そして、どのような「政治」をめざしていたのか?
二・二六事件、
秩父宮との不和、
三島由紀夫と美智子妃との関係、
北一輝や出口王仁三郎らカリスマへの嫌悪、
マッカーサーと並んだ歴史的写真の真相など、
伝説と真実の狭間に浮かび上がる昭和天皇の真の姿とは?
従来の昭和天皇観を一変させる瞠目の書。
《解説:保阪正康》」

こんな本です。
解説が保阪さんというのも、GJ。

もちろん、種種の雑誌・書籍で語られてきた内容もあるのですが、
このようにきちんと一冊にまとめられたというのは、
日本にとって、大きな意義ある仕事です。

いい対談をし、
良書を読み、
そして

静かに、この国を思う。
あるべき姿。
伝統と歴史、そして、未来。

良書です。