何度この日を迎えるのだろう

2015年8月25日 23:45:16

明日は、会場入り
作品を発表するにあたり、必ずこの日が、ある
会場入りをする前日、夜中、一人
こんなに余裕があっていいのかな、と思うのだが、
一体何が正しい「前日」なのかわからないのだから、考えようもない
一頃、

阿佐ヶ谷ロフトで大変にお世話になった
年に何度もわがままを言い、作品を発表させていただいた
今思うと、とんでもないスケジュールだったな、と思う
ロフトなら、今頃は仕込みの真っ最中だ
夜の稽古を終え、そのまま会場に入り、徹夜で仕込みをし、
朝方一度帰宅し、昼に集合し、作品に取り組んだりしていたのだ
よくできたものだ
今それができるかというと、そりゃまあ、できるだろうが、
想像すると怖くもある

そして何度もノリうちをこなし、

ああ、そう思い返すと、
照明の若様をはじめ、スタッフの方には酷いことをしたな、と思う
徹夜仕込みだのノリうちだの、きっと面白がってくれていたのだ
違うかな
あらためてほんとにありがとうございました

そういえば、その頃はいろんなことをあれこれ一人思い悩み抱え込んでいたのかもしれない
いつのまにか、制作実務も舞台製作も、何も言わなくても出来上がっている
俺のやることがなくなっている
いいことだ

会場入りの前日、真夜中、一人
ゆっくりと風呂につかり、冷たい炭酸飲料を流し込み、好きな小説をひらく
こんなに余裕があっていいのかな

何度も経験してきたこの「前日」

よし、もう寝てやるか!