2008年7月16日 22:57:29

エアコンの前の止まり木で、噴出す風に羽を広げ、遊んでいる。
いや、遊んでいるのか、本能なのか、或はもっと他の理由なのか、

わからないけれど、

エアコンをつけると嬉々とここにくる。
風に羽を遊ばせるコトバを見て、歌を思い出す。
SYO-TAの歌。田村直美になってからの歌か。
記憶が前後し、定かでない。

ワンフレーズだけがリフレインしている。
どこかにCDがあったはずだ。
段ボールをあちこち開けてみるが、見当たらない。

稽古場には、歌がある。
旋律が戦慄し、リズムがほとばしる、歌がある。
その稽古場の歌を聞くことができる人は、選ばれた人だけだ。
そのことを知ったのは、演劇を始めて20年も経ってからだった。

コトバが歌を聴いている。エアコンの前。

エアコンに顔を向けているコトバ。
ぽわぽわのおしりが風にゆれる。
歌がゆれる。

あの歌を聴きたい。