●1351●『和辻哲郎集』【近代日本思想大系25】・『びっこの公爵・壊滅・他』【ロシア・ソビエト文学全集28】・『ゼノンのパラドックス』『空間の謎・時間の謎』

2009年4月6日 23:02:04

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全集を読もう、と鈴木邦男さんは、言う。
先日のトークでもそんな話をした。
鈴木さんは、全集をたくさん読まれたそうだ。
そして、鈴木さんが読んできた道を今、ぼくはよちよちと辿っている。

戦後日本思想大系全16巻を終え、
現代日本思想大系全35巻を終え、
近代日本思想大系全36巻は、8冊目を終えた。

目の前には、鈴木さんから頂いた『世界教養全集』全38巻。
今日、そのうちの一冊を開いた。
『悪魔の弁護人』(J.G.フレイザー)が収録されている第19巻だ。

3月は、公演前の忙しさと体調の悪さに逃げをうって、
読書が進まなかった。月のノルマを達成できなかった。
ノルマをこなせなかったのは仕方ない。
一年をかけて追いつくまでだ。

鈴木さんのHP「鈴木邦男をぶっとばせ!」の今週の主張は、
「読書と思想」が君の人生を変える
その主張の中で、鈴木流読書が語られている。ノルマのことも語られている。
冊数でカウントしていた昨年。
今年は、ページ数でカウントしている。
来年は、

鈴木さんが面白がって言うように、重さでノルマを量ってもいいかも、と思う。
月に30kgとか、自分の体重とか。
よし、試しに一冊の重さを量ってみよう。

近代日本思想大系の「三木清集」は、689g
世界教養全集第19巻は、444g
これまでに手にした本の中でも最大の「埴谷雄高・ドストエフスキー全論集」は、エラーだ・・・
2kgまでしか量れない電子計量器では測定不能。2kg以上ということだ。
平均的な文庫本は、150gくらい
平均的な単行本で、450gくらい
新書一冊が、大体170gくらい

意外に、・・・軽いな、みんな。

月に30kgなんて、・・・そりゃ無茶だ。
文庫本なら、200冊。思想大系なんかで60冊。
いや、無理だろ・・・
月に自分の体重分を読むなんて・・・
月に10kg、年間120kgならいけるかもしれない。
思想大系なんかを10冊に、新書を10冊、単行本を5冊、文庫を10冊で大体10kgか。
それならなんとかなりそうなノルマだ。

今年12万ページを達成できたら、来年のノルマは重量だ。
鈴木さんとの話のネタにもなるだろう。

それはそうと、8月の公演が見えすぎていて怖いくらいだ。
舞台美術から、脚本の本姿、音楽、照明、8月の気温、8月のパール商店街。
今すぐ創れ! と言われたら、

できる。
間違いなくできる。
それほどはっきりと見えている。

早く取り掛かりたいと、思う。
そんな自分に、

焦るな! と。ぼくが言っている。
焦るな、今はまだ本を読んでいればいい。じっくり腰をすえて本を読め。

(待ってるから)

と、どこかで、声がした。

『和辻哲郎集』【近代日本思想大系25】編集・解説/梅原猛(450)
『びっこの公爵・壊滅・他』【ロシア・ソビエト文学全集28】(364)
『ゼノンのパラドックス』著/ジョセフ メイザー_訳/松浦俊輔(276)
『空間の謎・時間の謎』内井惣七(261)





『ロシア・ソビエト文学全集28』
「びっこの公爵』 著/A.トルストイ_訳/原卓也
「壊滅」 著/ファジェーエフ_訳/蔵原惟人
「ヴェリコシュームスク占領」 著/レオーノフ_訳/井上満

『和辻哲郎集』
編集・解説/梅原猛

沙門道元
日本における仏教思想の移植
日本の文芸と仏教思想
日本語と哲学の問題
日本精神
風土 第3・4章
人間の学としての倫理学 第2章
カントにおける「人格」と「人類性」
ケーベル先生

「和辻哲郎論」R.N.ベラー

解説 梅原猛

年譜・参考文献